スタート直後はやはりいろんなことが起きる。
前方では、アロンソがハミルトンに仕掛けるも抜くまでには至らず。
後方、ストレートが遅い琢磨の車はチャンスをうかがうも伸びず、ずるずると後退。
と、思ったら中盤後ろあたりではクラッシュが。
一体何を、どこを見ればよいのやら。
こちらの頭の中まで混乱してしまう。
ようやく隊列が整理されるもレースは結局最後まで落ち着かず、至る所で抜きつ抜かれつ。
車のセッティングによって、
インフィールドがいいのかストレートがいいのかが異なるのも面白さをプラスする。
そして、佐藤琢磨はコース上のオーバーテイクが魅力の選手。
予選の失敗でスタートグリッドは悪かったものの、
車もあまりよさそうじゃなかったにせよ、
とにかく前に出ようとする彼の姿勢は変わっていなかった。
気がつけばどんどんあがってくる。
前戦までの切れ味は錆びていない。
しかし、ダーティーな路面にのってしまった瞬間コントロールを失ってスピン。
結局タイヤが砂利にはまりこんでしまって戻れずでリタイヤ。
よくなりそうだっただけに残念。
しかも、黄旗中にオーバーテイクをしたとしてペナルティが課せられたものの、
直後のリタイヤのため消化することができず、これが次戦持ち越しになってしまった。
本人はその間、逆にオーバーテイクを仕掛けられていたので自分はしていないと言っているようだが、
映像もないので真偽の程はわからず。
重ね重ね残念。
こうなったら次戦はいっそピットスタートでもする気持ちで、
予選のタイヤの使い方・ガソリン搭載量など充分吟味した作戦で臨んで欲しいと思う。
レースはその後もバトルが多く、見ていて飽きなかったが見所は後半。
アロンソとハミルトン、ライコネンとマッサのチームメイト同士のバトルだ。
結局双方ともに順位は変わらずだったが見応えはあった。
終わってみればハミルトンが連勝。
クビサの代わりに出場したベッテルが8位フィニッシュ。
19歳、最年少でポイントゲット。
若手の台頭が目立つシーズンだ。
しかしどうでもいいことだが、優勝した選手がカメラに向かってキスをする、アレ。
嬉しいのは解るがかなり苦手。げんなり。
マッサがよくやるので最近は彼の応援をしなくなったくらいだ。
なのに昨夜はハミルトンまでが!
最近の流行?
どうしてもなら、せめてワールドチャンピオンになった時だけにしないだろうか。
それなら時別な瞬間ということで広い心に・・・ならなくもないこともないかも?
苦手です。
追記
黄旗中のオーバーテイクについて琢磨自身がこのサイトで語っていました。
http://www.auto-web.co.jp/F1/2007/06/column/18_1040.html