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くちぶえ番長 重松清

表紙の持つ雰囲気とタイトルに、
懐かしい思いと憧れで手に取った一冊だと思う。
重松さんの描く小学生。
しかも『くちぶえ』『番長』
これは悪いわけがない!と。
雑誌『小学四年生』に連載されたものに書き下ろしを加えたものとのこと。
きっと、子供たちの心をわしづかみにしたのだろうな。
大人の心だってそう。ぐいぐい読める。
昔、何かしら経験してきたはず。
クラスでの派閥、仲間はずれ、仲直り、ペットとの別れや淡い恋心。
そんなあれこれを、痛快に、爽やかに、でも大事なことはしっかりと描かれている。
さすが重松さん、な一冊。
特に愛犬のワンが逝ってしまう辺りとその後のくだりはとてもいい。
小学生の時に読めなかったのが残念。
これがあれば読書感想文の宿題、すぐにできたのに(笑)
とても懐かしい思いとともに大事にしたい一冊となった。
くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)
重松 清

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