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ポールは母国GPのマッサ。ハミルトンは２位で手堅くフロントローを獲得。
続いてライコネン、アロンソと続きます。
勝つしかない２人が２列目で、チャンピオンシップは絶望的なマッサがポール。
マクラーレン側がよりタイヤに厳しそうだということを考えると、
マッサ優勝、ハミルトン２位でワールドチャンピオン、が順当なセンか思われましたが、
ことはそんなに単純に運びませんでした。
スタートは、マッサはそのまま。
ライコネンがハミルトンをかわして２位に浮上します。
その隙をついてアロンソも浮上し、ハミルトンはコースアウト。後れをとります。
しかしこの時点でもハミルトンはまだまだ優勢。
オーバーテイクショーの先にタイトルか、ぐらいな感覚でした。
そうこうしている内に、なんとハミルトンがスローダウン！
ギヤトラブルのようで、すわここでリタイヤか？と正直かなりびっくりしました。
その後なんとか走り出したものの、さらに同様のトラブルに襲われたこともあり大きく後退。
タイトルは、ハミルトンの手から滑り落ちていきます。
ここからは、形成一気に変わってライコネンとアロンソ両名の対決。
マッサはチームメイトを助けることを公言していたので、
ここからはライコネン優位の状況でレースは進みます。
一時はチャンピオンシップ争いから脱落とまでいわれたライコネン。
予想以上の展開に、眠くなる暇もありませんでした。
そして、終わってみれば予定通り？
ピットでライコネンがマッサをかわす形での順位逆転、優勝。
マッサ２位、アロンソ３位でハミルトンは７位でチェッカーを受けました。
フェラーリ・ライコネンが、ワールドチャンピオンです！
あのライコネンが本当に嬉しそうで、見ているこちらまで幸せな気持ちになりました。
１位が確定し、クルージングに入っても良かった時にまで見せたラップを更新させるあの走り。
チャンピオンにふさわしい素晴らしい走りでした。
優勝回数最多のドライバーがチャンピオン。正しい形ですよね。
しばらくは大好きなお酒をたくさん飲みながらはしゃぐんでしょう(笑)
おめでとう！
泥沼マクラーレンのどちらかになるよりも、いい結末でしょう。
ポイント剥奪によりコンストラクターズも獲れなかったマクラーレンは気の毒ですが、
ロン・デニスはメカニック達から手作りのトロフィーを贈られて感激したとか。
これをいい区切りとして仕切り直し、来季に活かして欲しいですね。
何かを間違えなければ、Ｗタイトルも手にすることができたはずなのに結局１つも得られなかった。
これは、やはりなんらかの反省と検証が必要でしょう。

しかし終わってみれば、の結果論ですが、
やはり勝つべき時、獲るべき時に獲っておかないとダメなのですね。
ハミルトンにとっては中国での失敗は大きすぎ、
アロンソは不要なペナルティやリタイヤが最後まで影響しました。
もう今季も終わっちゃったんだな、と思うと寂しいですが、
また来季を楽しみにオフシーズンを過ごしていこうと思います。